山口県の農業を良くするために

 

最近ネガティブだったので今日はポジチィブに行こうと考えているYONESATAの佐多です。昔話としてレンコン御殿やトマト御殿、イチゴ御殿が建った等の景気のいい話を聞きますが最近の話としてはめったに聞くことはありません。そこで、山口県の農業をよくして御殿話を復活するにはどうすればいいか考えてみたいと思います。

「新規農業者にはここが足りない」と助言を受ける場合、農業界の外にいる人と中にいる人では違う傾向があると感じています。外の人は売り方、デザイン、セルフプロデュース等の消費者サイドへの「見せ方」を重視する傾向があり。中の人は最新技術、経験、計画性等の「栽培」に関することが多いと思います。この傾向は外にいる人は栽培を簡単と感じ、中の人は難しいと感じているところの差から来ているのではないでしょうか。このことについては「農業従事者」がもっと情報発信をするべきだと感じているところです。

では「見せ方」と「栽培」どちらが重要かと言われれば、両方必要と断言できます。あとはバランスだと考えています。一人の能力が100だとすると能力が突然上って200になることは無いので「見せ方」と「栽培」の比率を30:70にするか70:30にするかまたまた0:100にするかです。100:100にすることはとても難しいと思います。

実際の現場では、よしこれからは「見せ方」が大切な時代だと感じた農家が今まで0:100でやっていたものを30:70にしようとした場合、100で作っていたものが70の品物になってしまいます。それでは商売としてはきついです。見た目はどうでもいいと言うお客様も多いのですが70の商品より100の商品の方が商売はしやすのが現実です。実際に「見せ方」のプロのスーパー等は100パーセントで作られた物を扱います。

ヨシ!それなら少しづつ「見せ方」を勉強して1:100→2:100・・・としようした時に「栽培」の勉強が怠れば100→99→98と少しづつ落ちていきます。遠目では農業技術は変化がないように見えると思いますが植物にとっては凄いスピードで変化しています。全力で栽培技術を勉強していても追いつかず何時も農業コンサルタントに相談しています。

そこで個々の能力を100、101、102と高めていける人材教育が重要になって来ると感じています。個別で能力を高めるには先ほど述べたようにこっちを立てればあっちが立たずの状態になってしまいますが効率よく成長できるプラットフォームのような物を農業者自身の手で作れるような環境があれば効率よく成長していけるのではないでしょうか。農業者自身が「組織」力を身に付ける環境があればいいと思います。個々の能力が100だとしても二人集まれば100+100で200にあっという間になります。勿論夫婦で力を合わせれば200どころか300にも400にもなります。

紆余曲折をありましたが何とか農業一筋でやってきて結局のところ「人材」がキーワードになると思います。農業を始めたころは新規就農者も周りに少なかったですが青年就農支援金制度が出来てからどんどん若い人が増えてきました。ついこの前までは農業界では自分は若いと思っていたのですが今ではおじいちゃんと化しています。若い力は農業界には絶対必要です。若い人の能力を100%発揮してもらいさらに少しづつ成長できる環境がこれからは必要になるでしょう。農業界には「見せ方」力や「栽培」力はたまた「販売」力より「人材育成」力と「組織」力が重要です。人材育成と組織が上手にできれば御殿どころか国が建つぐらい農業は面白いものになると思います。

 

 

 

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