居場所と成長

置かれた場所で咲きなさいという本を読んで思うところを少し。

今の世の中、物理的移動はそれほど難しいくないが境遇などはどうしようもならない。植物だって土や水を選ぶ、咲けないところでは咲けない。人間も同じでもう少しああだったらよかったのに思うところはいくらでもあるだろう。

この本から思い出したのがマザーテレサの言葉「身近な人を救いなさい」だ。地球の裏側で難病に苦しむ人を救うのと隣に座っている人声をかけるのは同じ効果があると思う。費用対効果で言えば声掛けの方が断然いい。勿論、難病を治すことができる人は地球の裏側だろうが宇宙の果てまで行ってどんどんその能力発揮してほしと心から思う。しかし、皆が皆難病を治せる力があるわけではないし全員が難病ばっかり治していたら農家に大工、音楽家、清掃員、消防士、、、がいなくなり生活ができなくなる。それぞれ周りの状況を含めてその人にしかできないことがなるのではないだろうか。

また、あまり正確に覚えていないのだがホリエモンさんが「自分探しの旅は無駄、自分は作るもの」とかワタミの渡辺美紀さんが「天職など無い、今の仕事が天職だ」など言われていたのは結局同じことのような気がする。資本主義の最先端の人たちとその真逆にいるような人が表現は違うけど今いる場所で頑張りなさいと同じことを言うのは何か真理的ものがあるのではないだろうか。

トマトは病気で枯れた所に新しい苗を植えても周りと大きさが違うと育たなくなる。そこで下の方の花を摘んで周りを少し広げてあげると周りに追いついてくる。居場所さえあれば植物は勝手に育ってくれる。人間も居場所さえ作ってあげたら勝手に大きくなってくれるのではないだろうか。生きていくうえで居場所はとても重要だ。今の場所で一所懸命生きていきたい。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です