お金を燃やすとは

施設園芸で農業をしているとまさにお金を燃やしているかのように感じるシーンがあります。それは冬の燃料代です。ハイパーインフレになった国の人が暖を取るために道端で札束を燃やすがごとく燃料代がかかります。今年は単価が安かったものの近年の高騰し経営を圧迫してきています。

しかし、農業経営の中で一番お金がかかるのは実は人件費です。家族経営では家族労働力が入るので見えづらいですが経費の約半分が人件費にもなる作物もあります。これもお金を燃やしているように見えるかもしれませんが自分はそう感じません。なぜなら人は成長するからです、人は一年もすれガラリと変わります。燃料は燃やせば灰になるだけですが人に投資したお金は成長という見返り帰ってきます。

今は国の補助金で農業労働者を雇いやすくするための制度があります。そのような制度はどんどん活用して農業界にいい人材が増えるといいと思います。ですが最終的には補助金が無くてもどんどん人にお金を投資して成長というリターンが得られる業界していきたいです。そのためには食べ物の価値についてもっと考えていかないといけないと思っています。生産現場の労働者にきちんとお金を払えるだけの食べ物の価値をきちんと説明できないといけません。安全で安心な食べ物にはいったいどれだけの価値があるのでしょうか。これが説明できお客様を納得させることが出来れば人にお金を燃やすと思えるぐらい教育費をかけられる業界になるのではないでしょうか。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です