儲かる農業?稼げる農業?

農業を儲かるようにするにはどうすればいいか日々考えているYONESATAの佐多です。そんな時に「稼げる農業」と言うも文字が目に入り戸惑い驚いています。

「儲かる」と「稼ぐ」は同じような言葉だと思っていましたが「稼いでも儲からない」と言うように「儲かる」と「稼ぐ」は全く違った意味を持っているような気もします。辞書で調べてみても体を動かさないでお金を得たら「儲かる」で、体を動かしてお金を得たら「稼ぐ」と言っているような?言わないような?おバカな自分にはよく分かりません。

数字や頭をグワングワン働かして儲かったり稼いだりするのと頭の中まで筋肉にしてゴリゴリと体を動かして儲かったり稼いだりすると何が違うのかよく分かりません。自分は儲かろうが稼ごうが働いてお金を得て食べて「生きて」いければどうでもいいと思います。ただ「稼ぐ」と言うと汗水ながして働いて奇麗なお金のようなイメージはするので「稼ぐ農業」はとてもいい響きだと思います。

今まで農業を儲かるようにしましょうと言うと農業は儲からなくてもいいのでは?と農業界の中の人からも外の人からも言われることがあります。儲かるとは人によって定義がまちまちで1円でも黒字になれば儲かると言う人もいれば、1億ぐらい黒字じゃないと儲からない言う人もいます。定義が曖昧なのだと思います。農業は儲からなくていいと断言する方の中には農業従事者の生活費のことを考えていない人もいました。そのような方に農業で稼ぎましょうと言えば全然違った答えが返ってきたかもしれません。稼ぐにしろ儲かるにしろ農業者が農業を続けていくためには生活するための最低限のお金が必要です。農業は儲からなくていいと断言するには農業以外の収入(補助金や年金、家賃収入)が必要だと思います。それでは自立した農業を継続的には行えません。

現在、見知らぬ土地で新規就農して稼ごうが儲かろうが生きていくお金を農業生産で得るのはホントーに難しいです。なぜなら地方の農村は若い人が少なく経済活動が活発行えない状態だからです。それでも経済活動が滞っている農村部に都心からお金の運んでくることができる農業を自分は都会から外貨を稼いでくる一番いい方法だと思っています。受動的に生きていればお金は減る一方ですが能動的に生きていけばお金が行ったり来たりします。そうすれば地方経済は活性化するのではないでしょうか。

地方を活性化するためには地方の人が「仕事をしてお金を得て食べて生きていく」これだけでいいと思います。誰かに?言われたことをこなしてお金をもらって生きているだけでは衰退するだけです。同じく農業も受動的に動くのではなく能動的に動けるようにすれば稼げたり儲かったりして活性化すると思います。

今回色々議論していた中で気付いたことは農家の中では旦那は稼ぎたく、嫁は儲かりたいということが見えてきました。以前も書きましたが農業を始めようとすると新規就農するための色々な書類に判子を押す場面に遭遇します。そのような時は家族に相談することでしょう。もし養う方がおられる場合判子を押す前に「稼ぐ」と「儲かる」について話し合ってみてはいかがでしょうか?同じようで全然違う思いの掛け違いがあるかもしれません。

自分としては今からの農業は家族経営だろうが法人経営だろうが組織的に活動していくべきだと考えています。そのためには組織を維持するための最低限の「儲け」は必要だと思います。また、もし養う家族がいる方は養うだけの「儲け」も必要だと思います。稼いで儲かる農業が理想だと思いました。

 

それではそろそろトマトを収穫して稼いできます。

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