お客様に合わせて「あつらえ」定食を提供しているお店があり、それについて食材を生産している立場からすると思うところが少しありました。
「あつらえ」定食と高級料亭の「おまかせ」の違いは「あつらえ」はお客様の体調や要望に応えるのに対して
「おまけせ」はその時の旬の物を最高の状態で提供するという違いがあるそうです。お客様に合わせる「あつらえ」と
食材に合わせる「おまけせ」の違いだそうですがそうなのでしょうか。
キュウリやトマトは夏に食べますし白菜などは冬に食べます。正直農家は冬にトマトを食べようと思いません。触るのも実は嫌です。
なぜかというと寒いからです。トマト、キュウリ、ナスなど体を冷やす作用が強い野菜ですので冬に食べたいと思いません。
自然は良くできているのでお客様の体調を考えると旬の物が一番体にいいと思います。
トマトは夏場は自然と水っぽくなり冬になると糖度が上がり甘くなります。夏バテで体が弱っているときはあっさりとしたトマトの方が美味しく食べれます。
冷たくて味が分かりづらいときは甘い方がたくさん食べれます。
甘いものや濃い味の物が多くある現代では濃い味を望むようになりますがお客様の体のことを考えると
「旬」を提供することが最高のおもてなしになると生産者としては思います。
そういう意味でおまかせのできる高級料亭の調理人は生産者にとってとてもありがたい存在です。
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