プロと素人と農家

以前、自分のことを素人農家と言い張っている生産者に出会ったことがある。タブレットに農園の写真を入れデータ収拾に熱心な方だった。この言葉は新規で農業を始めた人には痛いほどよくわかる言葉だ、おそらく色々試行錯誤している方に違いない。

日本でプロの農家の定義はざっくり言うと三代目のことを指すことになってしまう。優良農地を所有し役所にツーカーで市場に顔がきく、このような状態でないとプロ農家にはなれない。新規で始める人にとってこれはかなりハードルが高い。ならば、新規で始める人は最初から素人農家になればいい。プロ農家になる努力の方向性を違う方向に向け早くプロ農家に追いついてしまうのだ。プロ農家でなくても生産活動はできるし素人農家がプロ農家に勝るところはいくらでもある。良くも悪くも先入観がないので新しいことにいくらでも挑戦できる。プロ農家が絶対にやらないことを真剣にできるのが素人農家の強みだ。

ただ覚悟も必要だ、素人農家が借りれる農地は道路がなく水路が壊れていて役場に行っても最初は相手にされず自分で整備することになる。このような状態を苦労と思うか楽しみと思うかは素人農家になれるかの境目だ。YONESATAは素人農家になりたい人を全力で応援したい。熱きパッションを持った挑戦者は見ていてカッコイイと思う。

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